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アミューズメント・遊技機

アミューズメント機器や遊技機(パチンコ・パチスロなど)の製造において、切削加工は重要な役割を担う工程です。本記事では、遊技機分野における切削加工の用途や目的をはじめ、求められる高度な切削技術、そして加工に適した工作機械について解説します。

アミューズメント・遊技機における切削加工の用途・目的

複雑なギミックを実現する内部機構部品の製作

パチンコやパチスロをはじめとする遊技機には、プレイヤーを視覚的に楽しませるための複雑なギミックが多数組み込まれています。これらの役物を正確に動作させるためには、内部の駆動部や可動機構を支える精密部品が欠かせません。切削加工は、こうした複雑な形状を持つ部品を高い精度で削り出すために用いられる手法です。金型を作らずに済むため、試作段階から本番環境に近い部品を製作する目的としても活用されています。設計の微調整が必要な場面において、切削加工の利便性が光ります。

長期間の稼働に耐えうる高耐久パーツの加工

アミューズメント施設に設置される機器は、朝から晩まで長時間にわたって連続稼働することが前提となります。そのため、内部の部品には摩耗や衝撃に耐えられる高い耐久性が必要です。切削加工は、アルミやステンレスといった強度のある金属ブロックから直接削り出すことができるため、耐久性の高いパーツを製作する用途に適しています。

意匠性・デザインを確認するための試作モックアップ

遊技機の開発において、プレイヤーの目を惹く外観デザインは非常に重要な要素です。本格的な量産に入る前に、実際のサイズ感や光の反射具合、部品同士の干渉がないかを確認するため、切削加工を用いて試作モックアップを製作することがあります。アクリル樹脂などを削り出し、透明度やLEDの光り方などを事前に検証する目的として活用されているのが特徴です。画面上の3Dデータだけでは把握しきれないリアルな質感を確かめることで、より完成度の高いアミューズメント機器の開発に繋がります。

遊技機部品の製造に求められる切削技術

スムーズな動作を支える高精度な寸法管理

遊技機に組み込まれるギミックが滑らかに動くためには、部品同士のクリアランス(隙間)が厳密に計算されていなければなりません。ほんのわずかな寸法の狂いが、動作不良や異音の原因となってしまうからです。そのため、加工現場では高い寸法精度を安定して維持する加工技術が求められます。刃物の摩耗状態や加工時の熱膨張などを考慮しつつ、常に安定した精度を維持するオペレーターの熟練度も欠かせないポイントです。寸法公差を正確に守り抜く技術が、プレイヤーの快適なプレイ環境を裏から支えているのです。

アクリル樹脂から金属まで多様な材質への対応力

アミューズメント機器の内部には、実にさまざまな素材が適材適所で使われています。光の演出に欠かせないアクリルなどの透明樹脂をはじめ、軽量なアルミ合金、強度を重視した鉄やステンレスなど、材質のバリエーションは多岐にわたるのが特徴です。したがって、加工現場にはこれら複数の材質それぞれの特性を理解し、適切な切削条件を導き出す対応力が求められます。樹脂を削る際の溶けや割れを防ぐ技術と、硬い金属を効率よく削る技術の両方を持ち合わせていることが、遊技機関連の加工においては大きな武器となります。

激しいトレンド変化に追従するスピーディな試作加工技術

エンターテインメント業界は流行の移り変わりが早く、遊技機の開発サイクルも非常に短い傾向にあります。他社に先駆けて魅力的な新機種を市場へ投入するためには、開発スピードの短縮が必要不可欠です。そのため、設計データを受け取ってからいかに早く、正確に試作品を削り出せるかというスピード感を持った切削技術が重視されます。段取り替えの時間を削減する工夫や、専用ソフトを用いた効率的なツールパスの作成など、加工開始までのリードタイムを縮める総合的な技術力が必要とされているのです。

アミューズメント・遊技機の加工に適した切削加工機

自由曲面や複雑な形状に対応する「5軸マシニングセンタ」

遊技機の役物や外装パーツには、デザイン性を高めるために複雑な3次元の自由曲面が多用されています。このような複雑な形状を一度のセッティングで効率よく削り出せるのが、5軸マシニングセンタの強みです。縦・横・高さの3軸に加えて、2つの回転軸を同時に制御できるため、従来の機械では何度も部品を付け替える必要があった形状でもスムーズに加工できます。段取り替えによる精度の低下を防ぎつつ、デザイン性の高いアミューズメント部品をスピーディに形にする上で、非常に適した工作機械と言えるでしょう。

高精度な丸物部品を効率よく削り出す「CNC旋盤」

内部の駆動機構で使われるシャフト(軸)やピン、ローラーといった円筒形の丸物部品の加工には、CNC旋盤が適しています。加工物を高速で回転させ、そこに刃物を当てて削り出していく仕組みを持っており、真円度(きれいな丸さ)が求められる部品の製造において力を発揮する機械です。プログラムによる自動制御により、同じ形状の部品を安定して連続加工できる点も大きなメリットに挙げられます。遊技機のように、多数の小さな円筒部品を必要とする機器の製造において、生産性を高めるための重要な役割を担っています。

透明樹脂やデザイン部品の加工に活躍する「NCルーター」

遊技機の盤面を彩るアクリル板や、樹脂製のパネル部品などの加工によく用いられるのがNCルーターです。主に木材や樹脂、軽金属などの比較的柔らかい素材の切削を得意としており、広い加工エリアを持っているのが特徴として挙げられます。大きな一枚のアクリル板から、複雑な輪郭を切り抜いたり、LEDの光を効果的に拡散させるための溝を彫ったりする作業に向いている設備です。アクリル装飾部品や大型パネルなどの加工手段として活用されています。

NCルータ導入時に検討すべき
おすすめメーカーについて詳しく見る

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NCルータ導入時に検討すべき
おすすめメーカー3選


何かあった際にすぐにサポートに来てくれる「国産メーカー」の中から、
自社の希望に合ったNCルータを見つけられるよう「NCルータ製品数」の多い3メーカーをピックアップ。
それぞれのNCルータの特徴を紹介していきます。

SHODA
日本で唯一(※)の
NCルータ専門メーカー
SHODAのHPキャプチャ画像
SHODAのおすすめポイント
  • 信頼性の高い高精度なNCルータ。プラスチック、セラミック、軽金属加工の実績あり
  • 5軸同時制御での樹脂立体製品加工が得意
平安コーポレーション
大型、特殊NCルータを
得意とするメーカー
平安コーポレーションのHPキャプチャ画像
平安のおすすめポイント
  • 木造建築プレカット加工機がメイン商品
  • 大型専用機の製作が得意
シンクス
総合木工機械メーカーとして
NCルータを生産
シンクスのHPキャプチャ画像
シンクスのおすすめポイント
  • 切断機(パネルソー、ランニングソー)の実績あり
  • 穴あけ機械の製作が得意

Google検索にて「NCルータ メーカー」で調べた際(2021年10月27日時点)に上位に表示される5社の中から
・国産メーカー
・NCルータの製品数が多い3社
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