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NCルータがトラブルなどで使えなくなったときに保障をしてくれるものとして、機械保険があります。どのような形で保障を受けられるのかは、前もって知っておくことをおすすめします。
機械保険は、機械の設備や装置が故障して運転不可能な状態になったとき、運転可能な状態に復旧するための保険金が受け取れる保険です。機械の故障や破損に伴う費用や残存物の片づけ費用なども補償してくれます。工場などで扱う機械は特殊なものが多く、数千万円から数億円単位のものもあるので、そうしたものの故障時に補償してくれる機械保険は、製造業であれば加入必須と言えるかもしれません。
火災保険は、火事による損害の補償をするものです。火事で機械が損害を受けた、または火事にならなかったとしても、過電流などによってショート・スパークして壊れた機械設備などについても、補償をしてくれるものがあります。一方で、機械保険では、火災による故障などはカバーしていません。
ただ、火災保険でも内容によっては機械の補償が対象外になっているケースもあります。火災保険がどの程度までカバーをしてくれるのかは、前もって調べておくといいでしょう。
機械保険による補償には、以下のようなものがあります。前もって、確認しておきましょう。
損害保険金は機械保険の基本的な補償で、機械設備・装置が故障した際に、事故前の状態に戻すために必要な修理費用などとして支払われます。
機械の故障による損害自体を防ぐため、あるいは損害の拡大を防ぐための費用をカバーするためのものとなっています。
損害が発生した場合、状況によっては対応のためにかかった宿泊費、交通費など、臨時の出費が生じることがあります。そうした場合に支払われる保険金もあります。額としては通常、損害保険金額の10%くらいが相場となっているようです。
機械が故障して使えなくなるなどした場合には、撤去や取り壊し、後片付け、搬出などの費用が保険によって一定金額補償されます。
機械保険は、突発的な機械の故障などに対応してくれる保険ですが、何でもかんでも補償してくれるわけではありません。保険対象外の事例もあるので、確認しておきましょう。
故意に機械を壊した、あるいは明らかに間違った使い方をして機械が壊れた、という場合には、保険は適用されません。わざと壊して新しいものに変える、ということはできないわけです。
火災による機械の故障、破損などについては、機械保険では補償対象になりません。そちらは火災保険の適用範囲になるので、そちらに入っておくようにしましょう。
機械は長く使っていると経年劣化を起こし、場合によってはパーツが腐食したりさびたりすることで、故障をしてしまうことがあります。これらは手入れを怠っていたとみなされ、保険の対象外となることがあります。機械は常日頃からきちんと手入れするようにしましょう。
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