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NCルータで利用できる加工工具に「エンドミル」と呼ばれるものがあります。ドリルによく似ていますが、ドリルよりも加工の幅が広く、導入すれば3次元加工が可能です。
そこでこのページでは、NCルータのエンドミルについて解説します。種類や選び方についての情報をまとめましたので、これからNCルータの導入を検討しているならぜひ参考にしてください。
NCルータで使用する「エンドミル」とは、ドリルのような形状をした切削工具のことです。マシンのM/Cやフライス盤に取り付けて加工を施すために用いられますが、ドリルとの違いは加工できる方向にあります。ドリルは上下方向に移動して素材に穴を開けますが、エンドミルは3次元方向への移動が可能であり、水平面・垂直面・曲面への加工が行える工具です。
見た目はドリルと非常によく似ていますが、「回転する工具で穴を掘っていく」ものであるか、「回転する工具の側面で面を削っていく」ものであるかの違いがあります。
フラットエンドミルは文字や図形の形に合わせて切削することを目的とした製品です。カット・切り抜き・平削りに活用できます。切削したときの形状は「凹」の形です。
3Dデータを読み込んだりモデリング機能を利用したりすると、3D彫刻が行えるタイプのエンドミルです。先端が「U」の形のように丸い形状になっており、丸みのある加工をすることを得意とします。
NCルータのエンドミルを選ぶ際には、基本的に切削条件を計算し、適したものを選ばなければなりません。必要となるのは回転速度と切削速度、切りくずの排出量、テーブルの送り速度の4つです。それぞれを計算して算出すれば、適したエンドミルを判断できます。
しかしマシンによっては、切削条件を自動的に算出してくれるものがあるので、そのようなマシンを選んでから適したエンドミルを選ぶのも方法のひとつでしょう。
エンドミルを選ぶ際のポイントとなるのが、形状です。エンドミルにはさまざまな種類があります。種類によって得意とする切削作業が変わるため、加工の目的によって選ぶと失敗が少なくなります。
加工される素材はさまざまでしょう。プラスチックや樹脂、アクリル、カルプ材など多種多様な素材の加工に使えるため、加工したいものの素材から選ぶ方法もあります。
エンドミルに使用される素材はハイス鋼と超硬合金がメインであり、それぞれで特徴が異なります。ハイス鋼はコストパフォーマンスに優れており、超硬合金は耐摩耗性が高く切削速度が早いことが特徴です。
素材により適したエンドミルは変わるため、使い分けることも必要です。
NCルータのエンドミルとは、3次元方向に移動できる加工工具であり、水平面や垂直面、曲面に加工を施せます。ドリルと似た形状をしていますが、上下方向にしか加工できないドリルとは目的が違います。エンドミルにはさまざまな種類があるため、目的や加工する素材に合わせて適したエンドミルを選ぶことが大切です。
NCルータ導入の際には、必要に応じてエンドミルも検討してください。しかし導入の際に検討するべきはエンドミルのことだけではありません。以下のページではNCルータの基礎知識をまとめてご紹介していますので、導入の際の参考になるでしょう。初めてNCルータを導入するなら、以下のページをぜひご覧になってください。
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