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NCルータを新たに導入しようと考えた際、どのようなポイントに注意して選べば良いのでしょうか。選び方のポイントについて解説します。
NCルータには実にさまざまな種類があるため、どれを選べば良いのか悩んでしまいます。ここでは、選び方を考える際に注目すべきポイントについて解説します。
NCルータはマシニングセンターなどと比べると安価ではありますが、どのマシンを選択するのかによって導入費用は大きく変わります。まずは、検討しているNCルータがどの程度の費用で購入できるのかについて確認しておきましょう。
一般的な相場としては、新品購入の場合で数百万円~数千万円です。注意したいポイントとして、高価だからといって必ずしも機能性に優れているとは限りません。ですが、だからといって「できるだけ安いものを」といった選び方をすると求めている機能性が不足している可能性があるため、注意が必要です。
また、場合によってはカスタマイズが必要になることもあります。カスタマイズする場合は別途費用がかかることになるので、カスタマイズ費用も含めた上で比較すると良いでしょう。 A社の安価な製品ではカスタマイズが必要であるものの、それより少し高額なB社の製品であればカスタマイズなしで対応できるようなケースもあります。
多少高額でも既製品を選択した方が安く済むこともあるので、よく確認が必要です。
どのような型のNCルータを選ぶのかもあらかじめ検討しておきましょう。例えば、大型のものを選択するのか、コンパクトな卓上タイプを選択するのかについてです。 大型としては、門型と呼ばれるものが多いです。
主軸を支える部分が門のような形になっており、クロスレール固定式、クロスレール移動式、ガントリー式と、さらに種類がわかれます。 使い方が複雑になるケースもあるので、操作性についても確認しておきましょう。
大型のNCルータは大掛かりな導入作業を行うことになるので、仮に不満を感じるマシンでもなかなか気軽に返品はできません。 卓上型については、大型のものと比較して手頃な価格設定が魅力です。ただ、負荷が大きくなる作業は対応できない可能性があるため、注意しましょう。
また、自作キットの卓上機もありますが、業務用として活用できるほどのレベルではないものがほとんどです。費用は大きく抑えられることが多いのですが、目的としている作業ができるのかよく確認しておきましょう。
NCルータには前述した門型の他にもいくつかの種類があります。 例えば、1面に対して複数の加工をする場合に適しているのが「立形」です。
他にも凹形の部品加工が可能な「横形」、X・Y・Z軸の制御に加えて2方向の回転軸を持つ「5軸」などがあります。 どの種類を選択するのかによって出来ること、適していることが変わるので、注意して選ばなければなりません。
NCルータの選び方として、どこに注目すれば良いかについて解説しました。 どのようなNCルータを選ぶとしても、信頼できるメーカーの製品かどうかについては必ず確認しておいた方が良いでしょう。
NCルータを取り扱っているメーカーはいくつかありますが、以下のページでは中でもおすすめのメーカーについて紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
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