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NCルータは特別な資格などがなくても扱うことは可能ですが、できれば事前に使い方に関する講習会に参加しておくと良いでしょう。講習会ではどういったことが行われるのか、具体的にどのような事例があるのかなどについて解説します。
NCルータの講習会の目的や内容について解説します。
主な目的は、これからNCルータを導入するにあたり、必要な知識や技術を身につけるために行われます。NCルータは非常に高性能なマシンではありますが、使いこなすためには専門的な知識が必要です。 もちろん、マニュアルなどを確認しながら進めていくことはできますが、知識を持っている方から講習会で指導を受けることによって、より深く理解を深めることができるでしょう。
講習会によって内容は異なりますが、主な内容はNCルータの知識や使い方に関すること、理解しておかなければならない危険性などに関するものです。 NCルータのメーカーが行う講習会では、専門的な知識を持った担当者から直接指導を受けることが可能です。マシンを使う際のコツなども身に付けられるでしょう。
また、NCルータは非常に便利なものではありますが、使い方を間違ったためにケガをしたり、死亡事故に繋がったりする危険性もあります。 こういったリスクは、どのような場合に起こるのか、何に注意しておけば良いのかなどを学ぶことも重要です。
NCルータ講習会ではNCの基礎や、便利な機能、実際にどのような形でプログラムを作成するのかなど実習が行われます。
実際にNCルータの講習会はどういった形で行われているのでしょうか。実施しているメーカーと、導入した企業による講習会について事例を紹介します。
静岡県にあるSHODA株式会社ではさまざまな種類のNCルータを取り扱っており、定期的に講習会を開催しています。講習会の目的は、加工技術者育成のサポートと、NC機械導入時の立ち上がりをスムーズにするためです。 NCの基礎に関する情報が学べるほか、NCへの指令方法や便利機能の解説、プログラムの作成実習などが行われます。 3日間かけて行われる講習会です。機械の安全などについても学べる内容となっています。
石川県に本社を構える株式会社タニムラが行った講習会の事例を紹介します。 日々使用している機械の危険箇所を改めて確認するための取り組みとして、安全講習会が行われました。 NCルータの安全講習では、機械が運転している最中は安全柵の中に入らないことや、加工中の端材の飛びに注意すること、作業は声かけしながら行うことなどを再確認しています。 安全確保を行った上で実際に端材の突然の飛びを再現し、どのような危険性があるのかについて理解を深めました。
広島県に本社を構え、看板製作・サイン製作などの業務を行っている株式会社コセの事例について紹介します。会社で新たにNCルータを導入することになり、基本的な使い方などを学ぶための講習会を実践しました。 機械を取り扱うための講習では、実際に素材を加工しながら具体的な作業を学んだとのことです。NCルータは加工用のデータを作る際に専門的な知識が必要となりますが、講師の指導を受けながら理解を深めました。
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