切削加工機メディア~切削ナビ~
公開日: |更新日:
NCルータを取り扱うにあたり、どのような資格が必要になるのかについて解説します。そもそも資格が必要なのかについても参考にしてみてください。
NCルータといえば、木材やプラスチック材だけではなく、金属材にいたるまでさまざまな加工に活用されているマシンです。多くの現場で使用されていますが、NCルータを取り扱うにあたり、法的な資格は特に必要ありません。 そのため、現場などで使い方を教わり、技術を磨いていくことも可能です。
NCルータを操作するにあたり特別な資格は必要ないのですが、保有しておくと何かと便利な資格は存在します。代表的なのは、機械木工技能士や、機械加工技能士の資格です。 これらがどのような資格なのかについて解説していきます。
機械木工技能士は、木工機械を用いた木材加工の技能について認定する資格であり、国家資格でもあります。この資格を取得することにより、木工機械に関する知識や技術があることを証明可能です。 試験は、学科試験と実技試験が用意されており、実技の分野においてはNCルータで製品を製作するためのプログラムシートやNCデータの作成などに関する問題が出題されます。
なお、受験資格が定められているため、事前に確認が必要です。 1級の受験資格は、これまでに7年以上の実務経験があるか、2級合格後2年以上の実務経験を持っていることと定められています。2級の受験資格は、2年以上の実務経験があることであり、学歴により実務経験が不要になります。
機械加工技能士は、機械加工に関する技能レベルを認定している国家資格です。機械加工技能士になると、金属工作物の切削や研削に関する知識と技術を有していることが認められます。 機械加工に関わるメーカーなどでは、取得を奨励しているケースも多いです。一口に機械加工といっても、切削加工や転削加工、旋削加工、研削加工など、さまざまな種類があります。 機械加工技能士の資格では、技能検定を受け、どの程度の技能を習得しているのか図ることが可能です。
1~3級のほかに特級が設けられており、都道府県職業能力開発協会が行う試験を受けて認定される形となります。 それぞれ求められる技能レベルが異なります。まず、3級に求められるのは、初級技能者並みの技能レベルです。2級については中級技能者、1級は上級技能者としての技能レベルが求められることになります。 上位資格となるのが、特級です。特級では、管理者や監督者として働くのに必要な技能が求められます。
受験資格は、3級については不問であるものの、2級では2年以上の実務経験が必要です。1級は7年以上の実務経験が、さらに特級にもなると1級の合格者でなおかつ5年以上の実務経験を持っていることが条件となります。 そのため、初めから特級の合格を目指すことはできません。 なお、2級については学歴によって実務経験が不要になる場合があり、1級についても学歴によって必要な実務経験年数が変わるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
試験は、学科試験と実技試験です。どちらか一方に合格した場合は、合格している作業に限って試験が免除される形です。
関連ページ
NCルータの基礎知識