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このページでは、切削加工をする際に注意しておきたいポイントをまとめています。
切削抵抗とは、切削する際に被削材が刃物を押し戻そうとする力のことを指します。
切削抵抗が大きいと、被削材の変形や刃物の変形を引き起こすこともあり、切削精度・刃物の寿命に影響します。
基本的なところになりますが、すくい角を大きくして、「主文力」と「送り分力」を少なくなることで切削抵抗が減ります。
その他には、切削速度を上げる、切削面積を小さくするなども有効と言われています。
切削加工機で材料を切削する際には、大きな力が必要となり、切削力で削り取られた切りくずを輩出する際、切削力は切削熱に変化します。
金属の切削加工の場合は、切削点の温度は1000℃に達する場合もあります。
工作物の熱膨張や硬化や軟化により、加工精度に影響してしまう場合もあります。
せん断変形の度合いを小さくし、発生熱量を抑えることがポイントです。
材料が油がついても問題ない場合は、切削油を切削点に供給することで潤滑性を高め、せん断変形を抑制する方法が良いでしょう。
切削加工は材料を削るため、加工時に切り屑が排出されます。切り屑の排出性が悪いと、工具に切り屑が絡まって仕上げ面に傷がついたり、切り屑が工具に溶着したり、クーラント注入を阻害したりするといった影響があります。
加工の際は、切り屑排出性の良い工具の使用や、切り屑排出を考えた加工方法の選定、被削材や切削工具の取り付け方向を考慮しなければいけません。
製造業において、一番重要なポイントが加工機を使用する人の安全確保。
保護具の徹底、作業スペースの確保、機械の周りの整理整頓、清掃を重点的にチェックしましょう。
特に切削加工は、刃物を回転させる加工機も多く、予期しないトラブルが起こる可能性もあります。
トラブルが起こっても、安全な位置に素早く移動できるような作業環境を整えておくことが重要になります。
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