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NCルータには、ハイスピードで加工が行えるようにモータが取り付けられています。手動で加工しにくい素材に対しても確実性の高い加工が行えるように、モータの種類や役割をチェックしておきましょう。
ここでは、NCルータに搭載されているモータの特徴や注意点を紹介します。
ステッピングモータは、NCルータの駆動系部品に搭載されているモータです。一定角度で回転し、正確性の高い運転が可能です。 同じステッピングモータでも、種類によって出力に幅があり、弱い出力のものを使うと位置決めが正常に行えなくなるトラブルがみられます。
発熱のおそれがあるため、長時間の加工には不向きという側面もあります。 ステッピングモータを搭載したNCルータは、サーボモータ搭載のものよりも安価に購入できますが、ステッピングモータならではの弱点を理解したうえで、一定のパワーが出せるものを使う必要があります。
サーボモータはステッピングモータの機能をさらに高め、高速かつ正確性の高い位置決めが行えるモータです。 同じ動作を繰り返すことが多い工業用機械において、決められた位置に留まる、あるいは往復するといった動作は必要不可欠です。
そこで、過酷な状況下でも起動と停止を交互に行えるサーボモータが開発されました。 サーボモータはNCルータをはじめとする多くの工業用機械に採用されているモータであり、モータを動かすためのサーボアンプ(ドライバ)とともに制御系部品として搭載されています。
NCルータを安定的に稼働させ、突然のマシンダウンを未然に防ぐためには、NCルータ全体の点検やオーバーホールといったメンテナンスが欠かせません。
モータから異音がするとき、または異臭や挙動がおかしいような場合は、メンテナンスが必要です。トラブルが起きる前から点検を行えば、突然の動作不良や故障といった不具合にも対応しやすくなります。
古い機種はモータも老朽化・経年劣化を起こしている場合があります。耐久性が高いサーボモータでも、細かく振動を繰り返していると故障をきたしやすく、磁石が割れてしまうと修理は難しくなります。
使用年数に関わらず、繰り返しの使用で寿命を迎えたモータは早めに交換しましょう。
NCルータは操作性や耐久性にすぐれたものが揃っており、サイズ感が使い勝手を確認して加工に適した製品を選べるようになりました。 初期費用を抑えて安く導入できるマシンも販売されていますが、長く使い続けるためには定期的な点検・メンテナンスが必要です。
当サイトでは、NCルータのメンテナンスやオーバーホールに関する詳しい方法について紹介しています。NCルータの導入を検討している方、現在NCルータを使用している方はぜひ以下のページを参考にしてください。
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