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マシニングセンタでは様々な材料を切削できますが、こちらでは代表的な例をご紹介します。
マシニングセンタで切削できる、代表的な材料と言えば樹脂です。NCルータでも切削は可能ですが、切削工具を回転させながら材料を加工していくという特徴を活かし、複雑な形状でも加工することが可能です。直線だけではなく、立体を伴う曲線加工も可能です。
マシニングセンタは元々金属部品加工のために開発された機械のため、金属加工が得意です。軽金属に位置付けされるニッケルやクロムの切削は、NCルータよりも一層細かな加工が可能となるでしょう。
アルカリ金属や鉛、銅といった重金属の加工もマシニングセンタが得意とするところです。細かな加工はもちろん、曲線を描いた加工など、材質を問わず様々な加工をすることが可能です。
実のところ、NCルータとマシニングセンタが加工できる対象には被りがあります。どちらかでしか加工できない材料はほぼなく、どちらの機械でも加工することが可能です。
ただし、マシニングセンタではATCマガジンを活用し手順を自動化しているため、使用時には切削油を使用します。材料によっては、油がついてはいけない場合もあるでしょう。その場合にはNCルータを検討するのが安全です。材料に影響を与えることなく、人力よりも早く必要な加工を行うことが可能です。
一般的にNCルータとマシニングセンタを比較すると、導入費用はNCルータの方が安くなっています。これまで人力で作業していた場合には、NCルータでも十分な効果を感じるでしょう。
一方、NCルータを既に利用している場合や、高い生産性を求める場合にはマシニングセンタがオススメです。精密度がNCルータとは大きく異なるため、より精密かつ高速で材料を加工することができます。
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