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NCルータの導入を検討する際には、「NCプログラムの作り方」を理解しておくことが重要です。NCプログラムの作成方法には3つの種類があり、どの方法を採用するかを事前に検討する必要があります。ここではNCプログラム作成法の種類について解説します。
手打ち式は人が直接手でプログラムを打ち込む方法です。NCルータに指示を与えるためのコードを覚えて、組み合わせることによりどのように稼働させるかを決定します。
特別な設備は必要がなく、加工現場でも簡単に修正ができます。プログラミングの技術が高くなれば、工作機械を思い通りに動かせるようになることもメリットの一つです。NCルータを動かすためのソフトウェアの使い方を覚える必要もありません。
NCプログラムの作り方は基本的に習得しなければなりません。打ち込めるようになるまでに学習や時間が必要であり、導入した初日から思い通りに動かすのは難しいでしょう。プログラムの記述方法が人によって異なるため、品質のばらつきを招く可能性があります。正しく入力されているか、正確性を確認するために試運転を行う手間がかかります。
対話式とは主なコードを自動的に入力してくれるNCプログラミング法です。工作機械にソフトウェアが付属していることもありますが、付属しない場合は別途購入が必要となります。
NCプログラムの一部が自動的に入力されるため、手打ち式と比較して入力の手間と時間を削減できます。Gコードを覚えなくても作成できるため、覚えるべき内容が少なく、習得が容易であることもメリットです。自動入力に頼る部分が多いためミスが少ないこと、計算機を使わなくても自動的に座標の計算を行ってくれることなどから、初めての方でも容易に扱うことができます。
対話式を利用するにはソフトウェアが必要です。もしNCルータに付属していなければ、費用をかけて購入しなければなりません。また、手打ち式よりも柔軟性に欠け、データ作成が難しい場合もあります。
CAMを活用したプログラミングとは、パソコンを使って自動的にNCプログラムを構築する方法です。制御装置への転送はUSBメモリやインターネットを利用して行います。
CAMによるNCプログラムは複雑な加工を指示できること、シミュレーションとの差異が少なくなることがメリットです。また分業での作業ができること、テンプレート化できることから業務効率向上が期待でき、初めてNCルータに触れる人でも扱いやすいでしょう。
ものによっては操作性が複雑で、慣れていない場合、扱いにくいと感じることがあります。せっかく使い方を習得したとしても、別のCAMに切り替えたらまたイチから学習のし直しが必要です。ソフトウェア、パソコンともに導入費用が必要であり、コストが高く感じられる場合があります。
NCルータを効率的に利用するには、NCプログラムの作り方を確認しておくことも必要でしょう。手打ち式・対話式・CAMと3種類の作り方がありますが、無理のない方法を選択することが重要です。
当サイトではNCプログラムの作り方以外にも、NCルータを導入する際に知っておきたいことをまとめてご紹介しています。NCルータ導入を検討するなら、まずは基礎知識を身に着けてから自社にとって必要であるかを判断しましょう。
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