切削加工機メディア~切削ナビ~
公開日: |更新日:
NCルータは切削作業を得意とするマシンであり、手間のかかる作業もスムーズにこなします。細かな装飾やデザインを掘り出す際にもNCルータが活躍しますが、その際に役立つものが「ビット」と呼ばれる工具です。ここでは、NCルータに搭載されるビットについて紹介します。
ルータビットは、NCルーターに取り付ける切削工具です。木材などの加工に必須の工具であり、細かい溝を掘る作業にも欠かせないものです。
ルータービットには切削する対象物や切削断面にあわせていろいろな形状が用意されています。真っ直ぐな形状の刃を取り付けた「ストレート」や曲面を作る「ボールエンド」切削面に傾斜がつけられる「Vビット」が挙げられます。
刃径・軸径・刃の枚数が豊富に揃っており、切削対象にあわせて選べます。対象物に厚みや硬さがある場合には、ルータビットも超硬かつ高耐久のものを選ぶ必要があります。
ルータビットは、NCルータを稼働させ、狙った形状や位置に穴あけや彫刻を行う際に活用されます。
木材や樹脂のような硬い素材の加工にはレーザーも用いられていますが、レーザーマシンは熱を加えるために、材料の変質や変形、変色のリスクがあります。そうしたリスクを抑えたい場合にルータビットが活用され、精密な作業を担っています。
ルータビットは細さや刃の形状など豊富な種類が存在しているため、種類を変更すれば一つの素材でも複数の彫刻や切削が可能になります。作業効率を高めるという意味でも、ルータビットは必要不可欠な工具です。
ストレートは真っ直ぐの刃を搭載したルータビットです。
スパイラルはねじれた形状の刃を搭載したルータビットです。ねじれの向きが左ねじれの場合ダウンカット、右ねじれの場合はアップカットとして区別されています。
コンプレッションは、アップカット・ダウンカットスパイラルとも呼ばれています。刃先にスパイラルがつけられています。
ボールエンドは先端が丸くなっており、3次元加工や3次元彫刻に適しています。曲面の切削にも用いられる形状です。
VビットはV溝ビットなどともいわれており、刃先が尖っていて角度がつけられています。文字などの薬研彫り・鋭角加工・材料の面取りに適しており、30度・90度・120度など複数の角度が用意されています。
NCルータは彫刻や切削などの多用途に活用できますが、理想的な形状や角度をデザインするにはルータビットが活躍します。樹脂やPVC、プラスチックや木材など素材に適した工具を選ぶことが大切です。
当サイトでは、NCルータの基本的な仕組みや構造について紹介しています。基礎知識からメーカーの一覧までを取り上げていますので、NCルータについてチェックしたい方は以下のページを参考にしてください。
関連ページ
NCルータの基礎知識