切削加工機メディア~切削ナビ~
公開日: |更新日:
周辺機器を上手に使うと、マシニングセンタの加工精度や生産性をアップさせることが可能です。このページでは、おもな周辺域5つについて解説していきます。
APCは、「Auto Pallet Changer」の頭文字を集めた略語です。交換式テーブルユニットであるパレットが自動で交換される装置のことです。おもに、横形マシニングセンタで利用される周辺機器です。自動交換がされるということはつまり、無人稼働が可能になることを意味しています。シャトル式とターン式があり、前者は立体倉庫で10台以上のパレットを交換していく方式です。後者は、2代のパレットを旋回し、交換する方式です。
AWCは、「Auto Work Changer」の頭文字を集めた略語です。自動で加工するワークを交換するシステムを意味します。ひとつのプロセスと次のプロセスとの間に、たとえば、産業用ロボットなどを配置しておけば、スタッフのかわりにワークの交換作業などをおこなってくれます。マシニングセンタの特徴である汎用性を引き出せる周辺機器のひとつだといえます。
自動で加工ワークを着脱するために使用される周辺機器です。複数のタイプがありますが、中でも多く導入されているのは、ガントリーローダーとよばれる装置です。ガントリーローダーを使えば、工場のレイアウトなどに応じて工作機械の上でワークを移動可能。そのため、量産部品などを高速搬送したい場合などにはとても便利です。
加工テーブルと組みあわせて使用される、補助的な役割をもつテーブルのことを、回転テーブルといいます。回転軸を増やすことで、多面加工や5軸加工が可能になるので、上述のAPCとあわせて導入すれば、無人稼働による連続加工も不可能ではなくなります。
「割り出しテーブル」という名称もある回転テーブルです。1度や5度などの単位で、角度を調整できます。ワークを回転させることで、4面加工に対応可能になる、便利なアイテムです。
わずか0.0001度という高精度な単位で角度を調整できる機器です。切削をしながらワークを回転させれば、3次元曲面や複雑形状の加工も対応可能になります。ギアや歯車の噛み合わせで、駆動しているテーブルです。
ロータリーテーブルと同様、CNC円テーブルを使えば、切削をしながらワークを回転させられるので、3次元曲面および複雑形状の加工が可能になります。ロータリーテーブルとの違いは「チルト機能」とよばれる傾斜機能がある点です。回転スピードを加速すればNC旋盤と同等の旋削加工をおこなえるタイプもあります。
工具の長さを測定するために使用されるセンサです。工具の摩耗を補正したり折損を検知したりできるようになるので、加工不良の防止になります。無人稼働をおこなう場合に必要不可欠な周辺機器のひとつだといえます。
関連ページ
マシニングセンタの基礎知識