切削加工機メディア~切削ナビ~

切削加工機メディア~切削ナビ~ » NCルータの基礎知識 » NCルータのGコード・Mコードとは

公開日: |更新日:

NCルータのGコード・Mコードとは

NCルータには「Gコード」と「Mコード」の2種類があります。そのためNCルータを選ぶ際には、両者の違いについて把握し、より適した方を選ばなければなりません。

そこでここでは、NCルータのGコードとMコードの違いやそれぞれの特徴について解説します。

NCルータのGコードとは

まずNCルータのGコードとは、NCルータの工作機械における内部設定を処理するために採用されるプログラミング言語のことです。Gコードを用いることによって工作機械における軸移動・座標設定・回転・加工方法などを設定することが可能。そのため「準備機能」と呼ばれることもあります。

コードはG00からG99まであり、すべてを使用すれば100種類もの命令を与えることも可能です。

NCルータのMコードとは

MコードとはNC工作機械を稼働させるためのNCプログラムを構成するためのものです。Gコードの補助的な役割を果たすものであり、プログラムの停止やクーラント吐出に関する命令を行えます。つまり「スイッチのオン・オフ」を担うコードと言えるでしょう。

補助的なコードではありますが、プログラミングにおいてはMコードを正確に記述することが必須とされています。

NCルータのGコードとMコードの違い

「準備」と「補助」の違い

NCルータにおけるGコードとMコードの違いは、「準備機能」であるか「補助機能」であるかにあります。

Gコードはルータ内部の設定を行うことが役割であるため、ルータを使用するための準備を担うものです。たとえば使用する前に、座標や回転、加工方法を設定しておくことは準備と言えます。

しかしMコードはGコードを補助するためのものであり、設定を担うことはありません。プログラムの停止やクーラントの排出吐出、工具の交換などが主な命令となるため、Gコードでの設定により動くNCルータの動きを、Mコードが補助するという違いがあります。

言語としての設定の仕方の違い

もうひとつの違いとして、言語としての取り扱い方の違いがあげられます。GコードはどのメーカーのNCルータであっても共通している言語です。一度覚えてしまえば、違うメーカーのNCルータでも使用できます。

しかしMコードはNCルータ本体への命令を行うものであり、メーカーによって違う設定がされています。もし今までとは違うメーカーのNCルータを使用するとなれば、Mコードを最初から覚えなければなりません。

NCルータ活用前にGコード・Mコードの違いを把握しておこう

NCルータにはGコードとMコードという、2種類のプログラミング言語があります。それぞれ役割や特徴が異なるため、NCルータを活用するには両者の違いと特徴を把握しておかなければなりません。

しかし知っておくべきことはGコードとMコードの違いだけではなく、その他にもさまざまなことがあります。当サイトではNCルータを活用する際の基礎知識を幅広く掲載しています。切削できるものや費用相場、導入事例など、導入にあたって役立つ情報をご紹介していますので、NCルータの導入を検討しているならぜひ参考にしてください。

NCルータの基礎知識を見てみる

関連ページ

切削加工機メディア~切削ナビ~

NCルータの基礎知識
NCルータのマクロプログラムとは
NCルータとBIMの連携
集塵機能を搭載したNCルータとは
NCルータのエンドミルとは
NCルータの仕組み
NCルータの導入に
補助金は使える?
NCルータのトラブル・エラー
NCルータのシミュレーション
3軸制御のNCルータとは
NCルータの5面加工機とは
NCルータの同時5軸加工・割り出し5軸加工とは
NCルータの講習会
NCルータの種類
NCルータの刃物台とは
ATCが搭載されたNCルータとは
NCルータのプログラム
NCルータの事故と安全対策
NCルータによる2.5D加工
NCルータとレーザー彫刻機の違いとは
NCルータのビット
NCルータに使用されるテーブルの種類
NCルータのメリット・デメリット
NCルータの資格
NCルータのアップカット・ダウンカットとは
NCルータのメンテナンスやオーバーホール
NCルータの導入事例
NCルータで切削できるもの
NCルータでできること
NCルータの価格相場
NCルータの展示会
NCルータによる表札や看板製作
NCルータにおける2DCAD・3DCADとは
NCルータのモータ
NCルータの選び方
真空成形におけるNCルータの役割とは
NCルータによるアール加工
NCルータの騒音対策
NCルータのツールパスとは
NCルータによる什器製作
NCルータのCAMとは
NCルータの補償ができる
機械保険とは?
NCルータに用いる座標
NCプログラムに用いる変数
「NCルータ」と「マシニングセンタ」の違い
対応できる
素材
木材
樹脂
軽金属
精密度
価格
安価
対応できる
素材の大きさ
大きいものも対応可能
特徴
  • マシニングセンタと比べると機器の価格が安価な傾向
  • テーブルサイズが大きく、大型素材も対応可能
  • 乾式での切削加工
導入すべき
企業
・樹脂・軽金属(アルミなど)切削に伴う機器導入
・導入価格を抑えたい
対応できる
素材
樹脂
軽金属
重金属
精密度
価格
高価
対応できる
素材の大きさ
比較的小さい
特徴
  • 金属切削に耐えうる高精度な切削
  • 切削油を活用した湿式切削
  • テーブルサイズは小さい機種が多い
導入すべき
企業
・重金属切削に伴う機器導入
・超高精度な切削加工が必要

【PR】
切削粉塵を出さない
切削加工機