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NCルータには「Gコード」と「Mコード」の2種類があります。そのためNCルータを選ぶ際には、両者の違いについて把握し、より適した方を選ばなければなりません。
そこでここでは、NCルータのGコードとMコードの違いやそれぞれの特徴について解説します。
まずNCルータのGコードとは、NCルータの工作機械における内部設定を処理するために採用されるプログラミング言語のことです。Gコードを用いることによって工作機械における軸移動・座標設定・回転・加工方法などを設定することが可能。そのため「準備機能」と呼ばれることもあります。
コードはG00からG99まであり、すべてを使用すれば100種類もの命令を与えることも可能です。
MコードとはNC工作機械を稼働させるためのNCプログラムを構成するためのものです。Gコードの補助的な役割を果たすものであり、プログラムの停止やクーラント吐出に関する命令を行えます。つまり「スイッチのオン・オフ」を担うコードと言えるでしょう。
補助的なコードではありますが、プログラミングにおいてはMコードを正確に記述することが必須とされています。
NCルータにおけるGコードとMコードの違いは、「準備機能」であるか「補助機能」であるかにあります。
Gコードはルータ内部の設定を行うことが役割であるため、ルータを使用するための準備を担うものです。たとえば使用する前に、座標や回転、加工方法を設定しておくことは準備と言えます。
しかしMコードはGコードを補助するためのものであり、設定を担うことはありません。プログラムの停止やクーラントの排出吐出、工具の交換などが主な命令となるため、Gコードでの設定により動くNCルータの動きを、Mコードが補助するという違いがあります。
もうひとつの違いとして、言語としての取り扱い方の違いがあげられます。GコードはどのメーカーのNCルータであっても共通している言語です。一度覚えてしまえば、違うメーカーのNCルータでも使用できます。
しかしMコードはNCルータ本体への命令を行うものであり、メーカーによって違う設定がされています。もし今までとは違うメーカーのNCルータを使用するとなれば、Mコードを最初から覚えなければなりません。
NCルータにはGコードとMコードという、2種類のプログラミング言語があります。それぞれ役割や特徴が異なるため、NCルータを活用するには両者の違いと特徴を把握しておかなければなりません。
しかし知っておくべきことはGコードとMコードの違いだけではなく、その他にもさまざまなことがあります。当サイトではNCルータを活用する際の基礎知識を幅広く掲載しています。切削できるものや費用相場、導入事例など、導入にあたって役立つ情報をご紹介していますので、NCルータの導入を検討しているならぜひ参考にしてください。
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