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先端技術の研究開発や次世代の技術者教育において、高精度な切削加工は不可欠な要素です。 本記事では、研究室や教育現場における切削加工の主な用途や、実験用治具・試作開発に求められる技術の選定基準、設置環境に合わせた加工機の選び方について解説します。
研究機関や企業のラボラトリーにおいて、新しいアイデアを具現化するためのプロトタイプ製作や、特定の計測・実験を行うための専用治具の製作は日常的に行われています。外部の加工会社へ委託する場合には数週間の納期を要することも珍しくありませんが、学内や社内ラボに加工機が導入されていれば、即座に修正や検証を繰り返すことが可能です。このように試行錯誤のサイクルを高速化できる点は、研究の進捗を左右する大きなメリットとなります。
工業高校や高等専門学校、大学の工学部といった教育の場では、ものづくりの基礎を体系的に学ぶために切削加工機が活用されています。コンピュータ上で設計したCADデータをCAMによって加工プログラムに変換し、実際に材料を削り出す一連の流れを体験することは、座学だけでは得られない深い理解をもたらします。設計意図がどのように物理的な形として現れるのかを肌で感じる経験は、将来のエンジニアにとって貴重な財産となります。
新素材の開発現場では、その材料がどのような切削特性(被削性)を持っているかを評価するために切削加工が用いられます。難削材や複合材料を実用化するために、適切な工具選定や回転数、送り速度といった基礎データを収集します。切削抵抗や加工面の粗さを精密に計測し、学術的な理論の裏付けを行うプロセスそのものが、材料科学における重要な研究テーマのひとつです。
研究データの信頼性を担保するためには、加工機そのものにミクロン単位の精度と、高い再現性が求められます。不安定な機械では材料本来の性能を正しく評価できないため、加工中の振動(びびり)を抑えられる剛性の高い機種を選ぶことが前提条件となります。長期間精度が維持される信頼性の高いメーカー選定が一般的です。
ラボ環境では、アルミニウムや樹脂だけでなく、チタン、インコネル、セラミックス、CFRPなどの多様な素材を扱う場面が想定されます。そのため、幅広い主軸回転数の設定や、冷却方式(ドライ、ミスト、ウェット)を柔軟に選択できる汎用性の高い仕様が好まれます。将来的な研究テーマの変化を見据えた拡張性が重要です。
大学の研究棟や教室では、スペースの制約や騒音、粉塵への対策が欠かせません。狭い室内でも設置可能なコンパクト設計や、防音対策済みの密閉カバーを備えた機種が選定ポイントとなります。また、学生が操作することを想定し、非常停止機能やドアインターロックなどの安全装置が充実していることが極めて重要です。
金属材料を高精度に加工するマシニングセンタは、教育・研究現場のスタンダードです。自動工具交換機能(ATC)により、複雑な実験装置の部品も効率よく仕上げられます。近年では研究室向けに小型化された高性能な立形マシニングセンタも登場しており、限られたスペースでの本格的な金属加工を可能にしています。
建築学科の模型製作やプロダクトデザインのプロトタイプ作成には、加工エリアが広く設計されているNCルータが効果的です。大判の樹脂プレートや木材、CFRPなどの薄板からパーツを切り出す作業に適しています。高速回転する主軸により、樹脂や木質系材料を滑らかに仕上げる能力に長けています。
先端デバイスや医療工学(人工骨など)、航空宇宙分野の研究では、従来の3軸加工では困難な複雑曲面の造形が求められます。同時5軸加工機はワークを傾けながら多面的な加工を一度の段取りで完結できるため、誤差を最小限に抑えた高度な形状作成が可能です。世界基準の技術者育成を目指す機関での導入が進んでいます。
場所を選ばないデスクトップ型CNCは、教育ツールとして非常に優れています。家庭用と同じ100V電源で動作するモデルも多く、大がかりな電気工事なしに導入できる点が大きなメリットです。電子回路の基板試作や簡易治具の作成、グループワーク形式の実習における入門機として幅広く活用されています。
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