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広告・看板業界

広告や看板の切削加工で求められる高精度と美しい仕上がりに向け、素材特性に応じた加工法や機械選びのポイントをご紹介します。

切削加工の主要な用途と目的

切り文字・立体文字の製作

切り文字や立体文字は店舗名などを視覚的に際立たせる重要な要素です。切削加工では厚みのある板材を精密に彫り込み、立体感を損なわずに文字やロゴを浮かび上がらせることができます。高精度の機械を用いることでエッジのシャープさや曲線部の滑らかさを両立し、看板全体のデザイン品質を向上させることが可能です。また仕上がり精度は光の反射や影の出方にも影響するため、業界では欠かせない加工方法といえます。

ディスプレイ什器・POPパネルのカスタマイズ

ディスプレイ什器やPOPパネルはブランドの世界観を訴求するための重要なツールです。切削加工によって複雑な形状や組み立て用の差し込み構造を高精度に加工でき、現場での組立性や安定性が向上します。透明素材と不透明素材を組み合わせた二重構造や、抜き文字を応用した装飾パネルなども実現可能です。加えて、エッジのバリや形状精度が品質評価にも直結するため、信頼できる加工技術の選定が求められます。

アルミ複合板やシート素材のパネルカット

アルミ複合板や各種シート素材のパネルカットでは、層間剥離や表面傷を防ぐ加工条件の設定が不可欠です。回転工具や平面研削機を用いる際は工具選定や送り速度の調整が仕上がりに直結します。加工面に残る保護フィルムを部分的に活用すれば、作業中のキズリスクを低減できる点もメリットです。さらに、コーナー部の丸み付け加工や折り曲げ加工との組み合わせによって、現場での取り付けや安全性を確保しやすくなります。

被削材に応じた加工選定

アクリル板の切削ポイント

アクリル板は透明度と光沢感が魅力ですが、切削時にはチップの形成と熱蓄積に配慮しなければなりません。刃物の刃先角やコーティング仕様を最適化することで、ひび割れやバリ発生を抑止できます。切削速度を抑えつつドライカットとウェットカットを組み合わせると、切削面の曇りを防ぎながら加工精度を高めることが可能です。さらに、加工後にエッジを研磨する場合は、透明感を維持したまま滑らかな仕上がりを実現できる点も大きな利点となります。

塩ビ(PVC)板の特性と加工手法

塩ビ(PVC)板は耐候性やコストパフォーマンスに優れていますが、熱変形や有害ガス発生に注意が必要です。切削中は冷却液の供給や適切な切削条件を設定することで、形状精度を維持しながら加工面の損傷を防止できるでしょう。刃物は耐摩耗性の高い材質を選ぶと、長時間連続運転時にも安定した切れ味が得られるといえます。加えて、排気装置を用いて切削粉を効率的に除去することで、作業環境の安全性や製品品質を両立できます。

ポリカーボネート(PC)・透明素材の仕上がり重視

ポリカーボネート(PC)は耐衝撃性に優れた透明素材であり、光学的なクオリティを求める場合に適しています。切削条件を高送り速度に設定することで熱変形を抑えつつ、高速加工を可能にします。また、刃物の種類や切れ角度を最適化すると、切削面を鏡面仕上げに近づける効果が期待できるでしょう。さらに、加工後のエッジ面を研磨やバフ掛けにより整えると、透明度と鮮明な輪郭を両立させられます。

加工設備・機械選びのポイント

レーザー加工機の特長と適用範囲

レーザー加工機は非接触で微細な切断が可能であるため、複雑な形状や細文字の加工に向いています。レーザー光の焦点径を調整することで、切断幅を狭く抑えつつ、熱影響部を最小限にできます。一方、厚みのある金属複合材料や反射率の高い素材では、照射パワーやエアアシストの設定が重要となります。さらに、CO2レーザーやファイバーレーザーなどの方式によって適用範囲が異なるため、用途に合わせて選定する必要があります。

CNCルーターの剛性・刃物選定

CNCルーターは高剛性構造により厚板素材の切削でも安定した加工精度を発揮します。主軸回転数やトルク、工具長や刃物直径の組み合わせを最適化することで、段差やバリの発生を抑えることが可能です。切削条件とともに工具のコーティングや材質を選べば、被削材に応じた耐久性を確保できます。加えて、マシニングセンタとの連動やオートチェンジャー機能を活用すると、複数種の工具交換を自動化できる点も大きなメリットです。

水ジェット・ハイブリッド機

水ジェット加工は熱影響が発生しないため、熱変形を嫌う素材や複合材料の切断に適しています。また、研磨材を混入したハイブリッド方式では、金属やガラス、セラミックへの応用も可能です。しかし、加工速度が相対的に遅い点や高圧ポンプのメンテナンスコストがかかる点を考慮しなければなりません。切断面には微細なリップル模様が生じやすく、場合によっては後処理が必要になるため、用途に応じた検討が重要です。

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NCルータ導入時に検討すべき
おすすめメーカー3選


何かあった際にすぐにサポートに来てくれる「国産メーカー」の中から、
自社の希望に合ったNCルータを見つけられるよう「NCルータ製品数」の多い3メーカーをピックアップ。
それぞれのNCルータの特徴を紹介していきます。

SHODA
日本で唯一(※)の
NCルータ専門メーカー
SHODAのHPキャプチャ画像
SHODAのおすすめポイント
  • 信頼性の高い高精度なNCルータ。プラスチック、セラミック、軽金属加工の実績あり
  • 5軸同時制御での樹脂立体製品加工が得意
平安コーポレーション
大型、特殊NCルータを
得意とするメーカー
平安コーポレーションのHPキャプチャ画像
平安のおすすめポイント
  • 木造建築プレカット加工機がメイン商品
  • 大型専用機の製作が得意
シンクス
総合木工機械メーカーとして
NCルータを生産
シンクスのHPキャプチャ画像
シンクスのおすすめポイント
  • 切断機(パネルソー、ランニングソー)の実績あり
  • 穴あけ機械の製作が得意

Google検索にて「NCルータ メーカー」で調べた際(2021年10月27日時点)に上位に表示される5社の中から
・国産メーカー
・NCルータの製品数が多い3社
をおすすめのメーカーとして紹介します。
※その中で唯一、NCルータのみを製造している企業。

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