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「3軸制御のNCルータ」は、NCルータの中でも古くから一般的に活用されているものです。5軸制御NCルータと比べると複雑な加工は行えませんが、シンプルであるからこそのメリットもあります。ここでは3軸制御NCルータの特徴やメリット、実際の製品事例をご紹介します。
3軸制御NCルータの役割は、X軸・Y軸・Z軸の3方向に動きながら加工をすることにあります。つまり左右・前後・上下に向かう加工が行える機械です。
NCルータは一般的に、3軸と5軸に分けられます。5軸制御はX軸・Y軸・Z軸・A軸・C軸と5つの方向に動きながら加工を行うため、3軸制御NCルータよりも複雑な形状の製品を製造できることが強みです。
しかし複雑な動きをするということは、機械がより複雑であるということ。5軸制御に比べて3軸制御のNCルータは、機械本体がシンプルで安価であり、さらに操作も5軸制御NCルータよりも簡単です。プログラミングも容易で扱いやすいことがメリットと言えます。
機械剛性が高く、重切削にも耐えられる性能を誇ります。また大型立体物の加工も行えるため、自動車産業で導入するNCルータとしても適しているでしょう。もちろん重切削だけではなく、樹脂や軽金属も加工できます。さまざまな分野に適応する製品です。
※参照元:SHODA(https://www.shoda.com/product/allround/nc516/)
本体の価格が抑えられており、コストを抑えながら3軸制御NCルータを導入したいと考えた場合に適する製品です。リーズナブルながら切断加工の精度は高く、ルータ軸は6.6kWと5.5kWの2種類から選べます。丸鋸、両頭水平と2種類のルータを搭載できるため、幅広い加工に対応します。
※参照元:イプロスものづくり(https://www.ipros.jp/catalog/detail/571088/)
ケミカルウッドや発泡の加工に向いている3軸制御NCルータです。カスタマイズが可能であり、主軸の出力やテーブル寸法、Z軸ストロークなどを使いやすいようにカスタムできます。
※参照元:平安コーポレーション(https://www.heiancorp.com/product-resin-nc-131mc-2613.html)
3軸制御NCルータはX軸・Y軸・Z軸の3方向に動きながら加工を行います。5軸制御に比べると複雑な加工はできませんが、その分シンプルで、機械本体の価格が安いこと、使い方が容易であることなどがメリットです。シンプルな加工をメインとするのであれば、3軸制御NCルータのほうが使い勝手が良いでしょう。
当サイトではNCルータ導入にあたって知っておきたい基礎知識をまとめてご紹介しています。これから導入したいと考えている、さらに使いやすいものを導入したいなどと検討するなら、ぜひ参考にして、自社に適した製品を選んでください。
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