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刃物状の工具などを使用して、一定の形状になるよう仕上げていくために、ワークの不要な部分を除去していく切削加工。さまざまな種類の金属加工のなかでは、特にメジャーな方法のひとつだといえるでしょう。
このページでは、コストをおさえつつ、ワークを質の高い製品へと仕上げることができる、自社のニーズに合った切削加工機を選択するために、ぜひおさえておおきたい切削加工に関するメリットとデメリットを、それぞれ3つずつ紹介していきます。
数ある加工方法の中でも、特にコストをおさえやすいのが切削加工です。研削加工や放電加工などの場合は、ワークを同じ分量だけ除去しようとしても、比較にならないほどの大きなエネルギーが必要になります。また、金型を用意しなくても済む加工方法である点も、低コストを実現しやすい要素のひとつとなっています。
発注者がリクエストする精度・表面粗さに対応しやすいのも大きなメリットだといえるでしょう。また、加工部分によって制度を調節できるなど、自由度が高いです。複雑な形状に仕上げる場合でも、コンピューターで数値を制御できるため、電子部品や医療機器などの高精度な製品の製作も、問題なく対応可能です。
切削加工機が加工できる範囲内であれば、ワークをさまざまな形状に加工することができます。特に、多軸複合機と呼ばれる機械を使用すれば、ワークを上面方向・前後方向・左右方向のいずれからでも加工することが可能なので、かなり複雑な形状に仕上げることも可能です。
特に高精度な製品を製作する場合には、どうしても高い加工技術が要求されます。多くの種類がある刃物を、ワークに応じて適切に使い分けるには、充分な知識も不可欠です。あるいは、複雑な形状にワークを仕上げなくてはならない場合には、加工の段取りもシンプルではありません。
切削加工は、刃先でワークをめくりあげ、分離させて不要部分を除去していく方法であるため、ワークの素材によっては、あまりきれいに仕上げることができない場合もあります。特に柔らかい素材だと、めくりあげるときに表面が荒れやすいです。もちろん、加工の仕方を調整すれば、ある程度まで工夫の余地はありあす。ただ、限度はあるでしょう。
加工方法の性質上、切りくずの発生をおさえることは不可能です。特に、粘りが強い素材に加工をほどこす場合などは、工具に切りくずがまとわり付きやすくなります。その結果、加工を続けられなくなるほどの状態になってしまうケースもあります。
切削加工とひとくちにいっても、加工方法や切削加工機の種類はさまざまです。ですから、切削加工機の購入を検討する際には、まずは切削加工がもつメリットおよびデメリットをそれぞれ正しく認識しておくことが大切です。そのうえで、自社のニーズに適した加工方法と切削加工機を選ぶようにしましょう。
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