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NCルータはさまざまな素材に対して旋削加工・穴あけ・彫刻などの作業を自動で行う機械です。ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって作動するため、予期せぬエラーやトラブルが出てくる可能性も。定期的な点検とメンテナンスを行うことで、自動作業をスムーズに行うことができます。ここでは、NCルータに起こりやすいトラブル・エラーについて紹介します。
NCルータから異音がするときは、内部の不具合や劣化が考えられます。モーターが短絡していないか、出力線の絶縁の状態などを確認し、劣化した部品はオーバーホールを実施します。
NCルータのなかには、焼き付きのほかにフィルターを取り替えていないためにホコリが内部に入り込むようなトラブルもみられます。古いタイプの製品ほど耐久性や清掃性をチェックするようにしましょう。
機械的な負荷が急激に大きくなっていないか、主電源の電圧が急激に変化していないかもあわせて確認します。万が一負荷が大きくなったまま使用すると、インバータの故障を招くおそれもあります。
NCルータの電源を入れたときに、「ALARM MESSAGE」などのエラーが表示されるケースです。エラーを修復しなければ機器の作動ができませんが、何度か電源を入れ直すと表示が正常に戻る場合もあります。
プログラム操作や通信関係について異常が検出されると、エラーが表示されます。説明書などを確認のうえエラー番号を参照するか、メーカー修理のために工場に送ってください。
インバータ部分の過熱や過負荷がみられたときは、冷却用のファンにホコリなどが詰まっていないか、冷却フィンへの削りくずなどが付着していないかを確認します。
温度が正常かを確認し、汚れた部分は電源を切って清掃したうえで換気と空気対流のスペースをつくって再度作動させてください。
NCルータはハードウェアとソフトウェアから構成されています。
機器のパラメータ設定や操作条件、オペレータ自身の操作といったさまざまな条件によって、ランダムに故障が発生することがあります。
NCルータはハードウェア・ソフトウェアから構成されているため、故障や不具合が発生したときはどこに問題が出ているのかを確認する必要があります。
ハードウェアは故障しにくく耐久性を備えていますが、修理点検は定期的に実施するようにしましょう。ソフトウェアについても正しい操作方法を守り、エラーが出たときはすぐにメーカーなどに確認をとって、早めにメンテナンスに取り掛かってください。
点検やメンテナンスは始動の前、また1ヶ月ごとや1年ごとなどの一定期間ごとに行いましょう。本サイトでは、NCルータのメンテナンスやオーバーホールに関わる基礎知識を紹介しています。NCルータの操作に関わるために必要な資格や導入のための費用相場について紹介していますので、ぜひ以下のページもチェックしてください。
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