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NCルータの種類には、大型NCルータというタイプがあります。ここでは大型NCルータのメリット・デメリットや製品事例を詳しくご紹介しますので、大型NCルータの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
大型NCルータは、木材・金属・プラスチック・複合材料などの素材を高精度で切断・成形できる強力な機械です。NCルータはコンピュータプログラムによる数値制御で、複雑なパターンやデザインを精密に加工できるため、手動操作がほとんど必要ありません。
大型NCルータの作業エリアは広いため、大きな板状の素材でも加工できます。大型部品の加工処理はもちろん、複数の部品の同時処理も可能です。精度が高いため、細かいディテールや複雑なパターンを求められる作業にも役立ちます。
さらに大型のNCルータは、幅広い素材(金属やプラスチック、木材、合材料など)や用途(ドリル・切断・成形・彫刻など)に対応しています。コンピュータプログラムで自動制御できるため、連続的で安定した加工が可能です。
大型NCルータの本体価格は、小型タイプよりも高価です。本体価格だけではなく、運搬や設置、調整などのコストも小型タイプより高くなります。精密機械の導入後にはトラブルを防ぐための定期的な点検と修理・部品交換のコストもかかりますが、ランニングコスト(電気代やメンテナンス費用)も小型タイプより高くなります。
さらに小型タイプよりサイズが大きく重量があるため、大型ルータには広くて強固な設置スペースが必要です。大型NCルータを設置できる広いスペースがない作業場には、導入できません。重量が大きいため、広いスペースであっても床の強度を確かめてから導入を判断しましょう。
株式会社テクノロジックが提供している大型NCルータです。大型でありながらも微細加工を得意としているため、加工専門業者に適しています。最大8本の工具を自動交換できるATCを搭載し、ワンタッチの自動工具長測定機能や自動オイル潤滑機能、バキュームテーブル・集塵ブロワーなどが標準で装備されており、3D加工にも対応しています。
※参照元:テクノロジック公式HP(https://tecnologic.jp/nc-router/nr25-ae.html)
SHODAが提供している大型NCルータは、同時5軸制御のガントリー式で、任意の角度で加工できます。特殊テーブルが搭載されているため、さまざまな航空部品の形状や寸法にも対応します。レーザー測長器によるクローズドループを採用しているため、高い精度の加工が可能です。
※参照元:SHODA公式HP(https://www.shoda.com/product/aircraft/nc197/)
SARUTORUが提供している大型NCルータで、幅広い材料(段ボールや紙、アルミ複合版、ウレタンフォームなど)を、高精度で加工できます。ボールねじとサーボモーターによるZ軸に対しては、0.01㎜単位の設定が可能です。
※参照元:SARUTORU公式HP(https://sarutoru.com/equipment/213/)
大型のNCルータは大きな部品の加工に適しており、大規模な製造が必要な作業場で役立ちます。製品ごとに機能性が異なりますが、対応範囲が広く多用途に活用できるタイプです。
大型NCルータ以外にも、NCルータにはさまざまな種類があります。当サイトでは、導入時に知っておきたいNCルータの基礎知識を紹介していますので、自社に適したNCルータを導入するために以下のページも参考にしてください。
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何かあった際にすぐにサポートに来てくれる「国産メーカー」の中から、
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・国産メーカー
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※その中で唯一、NCルータのみを製造している企業。