切削加工機メディア~切削ナビ~

切削加工機メディア~切削ナビ~ » NCルータの基礎知識 » NCルータに使用されるテーブルの種類

公開日: |更新日:

NCルータに使用されるテーブルの種類

木材や樹脂など、さまざまな素材を切断・彫刻できるNCルータ。高い精度かつ効率的な加工が可能で、業務環境を大きく変えるポテンシャルを秘めているといっても過言ではありません。そんなNCルータに使われるテーブルには、いくつか種類があります。プロファイルテーブル(フィクスチャテーブルとも呼ばれる)、バキュームテーブル、吸着ブロックテーブルなどがあります。NCルータ導入する際には、各目的やワークに応じたテーブルを選ぶ必要があります。ここでは、NCルータのテーブルの種類について解説します。

プロファイルテーブル

真空吸着が起こりにくいテーブル

プロファイルテーブルは、真空吸着が起こりにくいのが特徴です。そのため切削加工や中空加工に用いられます。

工具の大きさに注意

懸念点として工具が小径の場合、隙間の少なさから真空吸着が起こることもあり、注意が必要です。

バキュームテーブル

薄い木材加工に適したバキュームテーブル

高圧の加工により、木材繊維と接着剤から作られるバキュームテーブルの密着ボード。NCルータで使われるバキュームテーブルは、木製ドアの大量生産を行う際に用いられます。切断精度が高く、木製の加工物の彫刻や切断に適しています。ただ、厚みのある木材には不向きです。バキュームテーブルは、軽量で不規則な形をしたプレートに対しても、高い切断精度を維持できます。

加工工程次第ではMDFボードが必要

バキュームテーブルを使用する場合、加工するものや条件によってはMDFボードが必要になります。MDFの役割は、ワークテーブルへの損傷を防ぐことが目的です。

吸着テーブル

真空ポンプを利用したテーブル

吸着テーブルはベークライトや皇室PVCで作られています。真空ポンプの圧力で木板がNCルータに吸着します。彫刻機としてNCルータを使用する場合、真空吸着テーブルの採用が多い傾向があります。

加工物を選ぶ

吸着テーブルは、くぼみや特殊形状のプレートには不向きです。また、厚みがありすぎる、あるいは厚みが薄すぎるものに対しては動作しない可能性があります。

加工するワークに適したNCルータのテーブルを選ぼう!

NCルータのテーブルは、プロファイルテーブル、バキュームテーブル、吸着テーブルなどいくつか種類があります。加工する対象や環境、目的などによってベストな選択肢が変わります。各特徴や目的を明確にした上で検討しましょう。

NCルータの基礎知識を見てみる

関連ページ

切削加工機メディア~切削ナビ~

NCルータの基礎知識
NCルータによる什器製作
NCルータに用いる座標
NCルータの種類
NCルータのCAMとは
NCルータとBIMの連携
NCルータの騒音対策
真空成形におけるNCルータの役割とは
NCルータの選び方
NCルータのツールパスとは
NCルータの資格
NCルータでできること
NCルータのビット
NCルータによる2.5D加工
NCルータとレーザー彫刻機の違いとは
NCルータのメリット・デメリット
NCルータの展示会
NCルータの講習会
NCルータのアップカット・ダウンカットとは
NCルータのGコード・Mコードとは
NCルータの刃物台とは
NCルータの事故と安全対策
NCルータの同時5軸加工・割り出し5軸加工とは
NCルータの補償ができる
機械保険とは?
NCルータのモータ
NCルータにおける2DCAD・3DCADとは
NCルータのエンドミルとは
NCルータのマクロプログラムとは
NCルータのトラブル・エラー
NCルータで切削できるもの
NCルータのプログラム
ATCが搭載されたNCルータとは
NCルータの価格相場
NCルータの5面加工機とは
NCルータの導入事例
NCルータによる表札や看板製作
NCルータの導入に
補助金は使える?
NCルータの仕組み
NCプログラムに用いる変数
NCルータのメンテナンスやオーバーホール
NCルータのシミュレーション
NCルータによるアール加工
「NCルータ」と「マシニングセンタ」の違い
対応できる
素材
木材
樹脂
軽金属
精密度
価格
安価
対応できる
素材の大きさ
大きいものも対応可能
特徴
  • マシニングセンタと比べると機器の価格が安価な傾向
  • テーブルサイズが大きく、大型素材も対応可能
  • 乾式での切削加工
導入すべき
企業
・樹脂・軽金属(アルミなど)切削に伴う機器導入
・導入価格を抑えたい
対応できる
素材
樹脂
軽金属
重金属
精密度
価格
高価
対応できる
素材の大きさ
比較的小さい
特徴
  • 金属切削に耐えうる高精度な切削
  • 切削油を活用した湿式切削
  • テーブルサイズは小さい機種が多い
導入すべき
企業
・重金属切削に伴う機器導入
・超高精度な切削加工が必要

【PR】
切削粉塵を出さない
切削加工機