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木材や樹脂など、さまざまな素材を切断・彫刻できるNCルータ。高い精度かつ効率的な加工が可能で、業務環境を大きく変えるポテンシャルを秘めているといっても過言ではありません。そんなNCルータに使われるテーブルには、いくつか種類があります。プロファイルテーブル(フィクスチャテーブルとも呼ばれる)、バキュームテーブル、吸着ブロックテーブルなどがあります。NCルータ導入する際には、各目的やワークに応じたテーブルを選ぶ必要があります。ここでは、NCルータのテーブルの種類について解説します。
プロファイルテーブルは、真空吸着が起こりにくいのが特徴です。そのため切削加工や中空加工に用いられます。
懸念点として工具が小径の場合、隙間の少なさから真空吸着が起こることもあり、注意が必要です。
高圧の加工により、木材繊維と接着剤から作られるバキュームテーブルの密着ボード。NCルータで使われるバキュームテーブルは、木製ドアの大量生産を行う際に用いられます。切断精度が高く、木製の加工物の彫刻や切断に適しています。ただ、厚みのある木材には不向きです。バキュームテーブルは、軽量で不規則な形をしたプレートに対しても、高い切断精度を維持できます。
バキュームテーブルを使用する場合、加工するものや条件によってはMDFボードが必要になります。MDFの役割は、ワークテーブルへの損傷を防ぐことが目的です。
吸着テーブルはベークライトや皇室PVCで作られています。真空ポンプの圧力で木板がNCルータに吸着します。彫刻機としてNCルータを使用する場合、真空吸着テーブルの採用が多い傾向があります。
吸着テーブルは、くぼみや特殊形状のプレートには不向きです。また、厚みがありすぎる、あるいは厚みが薄すぎるものに対しては動作しない可能性があります。
NCルータのテーブルは、プロファイルテーブル、バキュームテーブル、吸着テーブルなどいくつか種類があります。加工する対象や環境、目的などによってベストな選択肢が変わります。各特徴や目的を明確にした上で検討しましょう。
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