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NCルータは旋削加工や穴あけといったさまざまな作業を自動化する機械です。ここでは、NCルータのメンテナンスやオーバーホール(修理)について、方法や必要性を解説します。
NCルータは、常に一定の精度で稼働させるために定期的な点検や清掃が必要です。古くなった部品は交換、またはオーバーホール(修理)を行って使用を続けますが、メンテナンスが難しい場合は部品または機械ごと交換になります。
電気系統やモーターなどの部分は分解修理が必要になるため、自社で対応が難しい場合は正規のメーカーやNCルータを扱う修理業者に依頼してください。
作業テーブルの表面はごみが溜まらないように、定期的に清掃を行います。
吸着機はワークとテーブルを吸着させて固定させている部品です。中からフィルターを取り出してゴミを吹き飛ばします。
ワークの切削作業において、細かいごみを集める集塵機は、半分程度ごみが溜まった段階で取り出し、中身を廃棄します。
XYZ軸にあわせて設置されているレール部分は、週に1回程度側面やすき間に付着したごみを拭き取って、主軸に近い部分を中心にグリスを塗ってください。
XYZギヤやケーブル、ファンなどの細かい部品も使用回数ごとに消耗していくため、定期的な交換が必要です。
修理ではなく部品の交換になるので、定期的な交換タイミングで交換を行うか、摩耗してきたと感じたときにメーカーに問い合わせてください。
NCルータは、移動方向や回転数を設定するだけで自動的にワークの加工が行えるため、作業の効率化に役立つ機械設備です。
使用の頻度が多いほどごみやほこり、ワークの切りくずが溜まるため、定期的に清掃をしなければなりません。
清掃とあわせて、1ヶ月に1回などの定期的な点検も忘れずに行いましょう。正常に動作しない、指定した方向に動きづらいといったトラブルが発生している場合は、不具合や部品の消耗が考えられます。
どの部品が消耗しているかは、目視ではわからない場合もあります。そのような状況では、細かくマシンの外と内部を点検する必要があります。
不具合やトラブルの箇所が特定できたら、その部分を修理または部分的に交換して様子をみます。寿命を少しでも長持ちさせたいときには、早めの点検修理を実施しましょう。
メーカーや修理業者への依頼は、不具合が出たタイミングで早めに行いましょう。メーカーによっては修理依頼が混み合い、指定の日に対応できない場合があります。
NCルータの消耗・破損部品の交換は、状態確認や調整作業も含めて3日程度はかかります。スケジュールにゆとりをもち、早期に依頼と日程の調整を行いましょう。
修理・点検の申し込みはメーカーの公式サイト内にあるメールフォームまたは電話、FAXから行います。問い合わせ後に折り返しの連絡が入り、そこで不具合の内容やメンテナンスが必要な箇所を伝えます。
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