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NCルータを活用すると、2.5D加工も行えます。しかし2.5D加工とはどのようなものか、知らない方も多いのではないでしょうか。2.5D加工は2D加工と3D加工の中間に位置する加工方法であり、X軸とZ軸またはY軸とZ軸のどちらかを同時に移動させます。NCルータで実践できる2.5D加工とはどのようなものか、2D加工・3D加工との違いも含めて知っておきましょう。
2.5D加工とは、XZ軸またはYZ軸を同時に移動させて加工を施すことを指します。XY軸は2Dとされており、XY軸にZ軸が加わると立体となるため3Dとなります。2.5D加工は、Z軸とともにX軸もしくはY軸を同時に移動させる、2Dと3Dの中間的な加工方法です。
2.5D加工・2D加工・3D加工の3つには、明確な違いがあります。
X軸とY軸であれば、横と前後しか移動する部分がなく、平面として捉えられます。Z軸が加わると上下という概念が生まれるので、X軸・Y軸と合わせることによって3Dとなるのが基本です。
2.5D加工ではX軸・Y軸・Z軸の3つが揃うことがなくても、立体の条件となるZ軸が加わることになるので、X軸とY軸のみの平面よりも多少立体感のある加工になります。
SHINX株式会社から提供されているのは、同期制御や保管性能が高まったタイプの2.5D加工に対応するNCルータです。基板の性能の高さによって計算速度が上がり、微小な分割プログラムにも対応できるようになっています。
参照元:SHINX株式会社公式サイト【PDF】(https://www.yasui-k.com/contents/wp-content/uploads/2023/04/シンクスNCルーター20ZXGN%E3%80%80カタログ.pdf)
こちらも2.5D加工に対応するガントリー型NCルータで、切断面に熱の影響が生じないことが大きな特徴です。切断面に熱が生じると切り口が焦げてしまうこともあり、仕上がりの完成度が低くなります。しかしアルクのNCルータでは切り口に熱の影響を残さず、黒くならないため完成度を一定に保てます。また複合材の加工にも対応しており、精度の高い加工を安定して行えるNCルータです。
参照元:イプロス(https://www.ipros.jp/product/detail/2000297844/)
2D加工と3D加工の中間に位置するのが2.5D加工です。2.5D加工はX軸とZ軸またはY軸とZ軸を移動させることにより、2D加工より立体的で3D加工より平面的な加工を目指します。そして、2.5D加工に活用されることが多く、多くの現場で活躍しているのがNCルータです。
当サイトではNCルータの基礎知識を網羅的に掲載しています。これから導入を検討されている方は、自社にとって適したNCルータを導入する際のご参考にしてください。
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