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NCルータには幾つか種類があります。
加工する素材や精密度によって、利用するべき種類が異なるため注意しましょう。
門型のNCルータには大型の機械が多く、主軸を支える部分が門の形になっている点が特徴です。長いワークや大型品を得意としており、重い切削にも耐えることが可能です。
主に3方式あり、主軸が上下左右に動き、テーブルが前後に移動するクロスレール固定式、クロスレース方式の動きに加え、主軸を支えるレールが上下に移動するクロスレール移動式、さらにはクロスレール固定式の動きに加え、主軸を支える門自体が前後に移動するガントリー式の3種類があります。
立形は、名前の通り主軸が地面に対して垂直方向に取り付けられています。材料を縦方向に削っていくため、上部から切削の様子を確認することが可能です。構造上、1面に対して複数の加工が必要な場合に適しています。
また、横形と比較するとマシンサイズを小さくできるため、床面積が少ない場合にも活用できる形状となっています。
横形は、主軸が地面に対して水平に取り付けられています。材料を横方向から削っていくため、凹形の部品加工を行うことも可能です。また、3次元加工に適しているのも横形のNCルータと言えます。加工する向きを変更する必要がないため、細かな加工も問題なく行うことが可能です。
ただし重すぎる材質には向かず、精密な加工が必要となる部品に適しています。
通常のNCルータ同様、立形や横形に加え、主軸が回転する首振り形があります。X・Y・Z軸の制御のほか、2方向の回転軸を加えているため、1回の段取りで手早く様々な加工を行うことが可能です。
軸数が増えるほどに制御できる方向が広がるため、作業工数を少なくしながら、誤作動を最小限に抑えることが可能です。
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