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NCルータを使いこなすためには、NCプログラムに用いる変数について理解しなければなりません。変数にはローカル変数・コモン変数・システム変数の3種類があり、特徴や用途が異なります。
そこでNCプログラムに用いる変数の概要や、種類について解説します。これからNCルータを導入して使いこなしたいと考えているなら、NCプログラムの変数についての知識も備えておいてください。
NCプログラムの変数には、次のような用途があります。
変数とは、プログラムを組むうえで数値を保存するための容器のようなものです。容器の中に入れた数値は保存されたり、他の数値の代わりに保存されたり、読み出されたりします。
NCプログラムに用いられる変数も同様であり、数値を保持したり、記憶したり、他の数値の代わりとして入れられたりするものです。また四則演算・比較演算によって格納された数値を演算することもできます。
NCプログラムに用いる変数の一つが、ローカル変数です。ローカル変数は活用できる範囲が決まっていて、利用される変数の中で一般的なものです。
対義語のグローバル変数に比べると活用の場は狭まります。複数人で一つのNCプログラムを作成したとしても、ローカル変数を使用すれば支障が起きることはほとんどないでしょう。
コモン変数とは、「#100~#199」、「#500~#999」からなる変数のことですが、設備やオプションなどによって使える変数が変わります。前者は電源をオフにするとリセットされ、後者は電源をオフにしても保持される数値。
ローカル変数との違いは、メインプログラムとマクロプログラムのどちらでも使用できることです。
システム変数は「#1000」以上となる変数のことです。コモン変数のように設備や制御する装置の種類によって数値が変わることもあります。使用する場面は、工具径の補正値を変更したり、座標値を読み込んだりするときです。
NCルータを使いこなすには、NCプログラムの変数に関する知識が不可欠です。NCプログラムの変数には3つの種類があり、それぞれ役割が異なりますので、使い分けられるようにしましょう。ローカル変数、コモン変数、システム変数には、それぞれに異なる特徴があり、コモン変数に関しては番号によって更に性質が異なる点にも注意が必要です。
当サイトでは、NCルータの導入を検討する際に役立つNCルータの基礎知識について解説しています。NCルータの種類や切削できるものなどをまとめて紹介していますので、以下のページもぜひ参考にしてください。
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