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NCルータによる荒加工と仕上げ加工の違いとは

NCルータは、さまざまな加工が可能です。ここではNCルータによる荒加工と仕上げ加工の違いについて、詳しく紹介します。NCルータの導入を検討している方やNCルータによる加工方法を知りたい方は、ぜひご参考にしてください。

NCルータによる荒加工とは

NCルータによる荒加工とは、名前の通り素材を荒く削り取って部品の大まかな形状を形成する最初の工程です。細部の仕上がりよりも加工のスピードと効率性が重視され、素材の余分な部分を素早く取り除くことを目的としています。

メリット

NCルータによる荒加工で多くの素材を効率よく加工できるため、加工全体にかかる時間を大きく短縮できます。コンピュータプログラムにより自動制御ができるので、人件費を削減しながら、手作業よりも正確に削り取れます。

荒加工で大まかに形状を整えておくと、仕上げ加工で行うのは表面を滑らかに整える作業のみです。複雑な形状にも対応し、仕上げ工程の下準備を効率的に進められます。

デメリット

荒加工は、あくまで大まかに削り取るだけの作業です。荒加工だけで仕上げることはできず、表面加工が必要になります。また、大量の素材を削り取ることで工具の摩耗が激しくなり、定期的なメンテナンスが必須です。

なお荒加工で削り取る量が多いと熱や力が加わって素材がゆがむ恐れがあるため、注意しながら作業しなくてはなりません。

NCルータによる仕上げ加工とは

NCルータによる仕上げ加工とは、荒加工で作られた大まかな形状や寸法の素材をより高い精度で整え、製品として求められる品質に仕上げる工程です。主に表面の滑らかさや寸法の精度を向上させて、最終形状の微調整を目的としています。

メリット

NCルータはコンピュータプログラムに自動制御されるため、精度の高い加工に対応できます。製品の最終仕上げにも適しており、細かい切削や研磨が可能です。表面が滑らかになり、見た目や触り心地などを含めた品質の向上に役立ちます。

デメリット

NCルータによる仕上げ加工は、念入りに製品を完成させることを目的としているので、加工時間が長くなりがちです。荒加工と比較すると加工の速度が遅く、1回あたりに削り取れる量も少なくなります。精度の高い仕上げ加工が可能なNCルータを導入する際には、専用の工具や消耗品も必要になり、荒加工に用いるNCルータよりもコストが上がります。

NCルータによる荒加工と仕上げ加工の違い

NCルータを使用する荒加工と仕上げ加工の主な違いは、加工の目的やコストにあります。荒加工の目的は素材を効率よく除去して、仕上げ加工の準備を整えることです。一方で仕上げ加工の目的は、表面を滑らかに仕上げて最終的に求められている製品を完成させることです。荒加工に用いるNCルータと比べると、仕上げ加工に用いるNCルータのほうが時間とコストがかかります。

NCルータによる荒加工と仕上げ加工の違いを押さえよう

NCルータによる荒加工で大まかに材料を削り取ってから、仕上げ加工で製品を完成させます。どちらの加工方法も製造に欠かせませんが、必要なコストが異なります。加工の違いを押さえたうえで、用途に合うNCルータを導入しましょう。

当サイトでは、導入時に知っておきたいNCルータの基礎知識を紹介していますので、自社に適したNCルータを導入するために以下のページも参考にしてください。

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NCルータ導入時に検討すべき
おすすめメーカー3選


何かあった際にすぐにサポートに来てくれる「国産メーカー」の中から、
自社の希望に合ったNCルータを見つけられるよう「NCルータ製品数」の多い3メーカーをピックアップ。
それぞれのNCルータの特徴を紹介していきます。

SHODA
日本で唯一(※)の
NCルータ専門メーカー
SHODAのHPキャプチャ画像
SHODAのおすすめポイント
  • 信頼性の高い高精度なNCルータ。プラスチック、セラミック、軽金属加工の実績あり
  • 5軸同時制御での樹脂立体製品加工が得意
平安コーポレーション
大型、特殊NCルータを
得意とするメーカー
平安コーポレーションのHPキャプチャ画像
平安のおすすめポイント
  • 木造建築プレカット加工機がメイン商品
  • 大型専用機の製作が得意
シンクス
総合木工機械メーカーとして
NCルータを生産
シンクスのHPキャプチャ画像
シンクスのおすすめポイント
  • 切断機(パネルソー、ランニングソー)の実績あり
  • 穴あけ機械の製作が得意

Google検索にて「NCルータ メーカー」で調べた際(2021年10月27日時点)に上位に表示される5社の中から
・国産メーカー
・NCルータの製品数が多い3社
をおすすめのメーカーとして紹介します。
※その中で唯一、NCルータのみを製造している企業。

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