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NCルータを使った作業では、理想の形状やデザインに仕上げるために正確な図面を必要としますが、作業前のシミュレーションも重要です。シミュレーションを丁寧に行うことで、作業の正確性を高められます。ここでは、NCルータのシミュレーションについて紹介します。
NCルータのNCとは数値制御という意味ですが、コンピュータ側で狂いなくプログラムを読み込んだとしても、シミュレーションを経なければ狂いが生じたまま運転に入ってしまうために、シミュレーションを行う必要があります。
NCルータを正しい手順で扱い、正しく作業を行ったとしてもイメージと異なる仕上がりになってしまうと、用意した材料が無駄になってしまいます。図面のみでの加工では狂いが生じてしまう部分も、シミュレーションによって検証を経ることで精度を高められます。
シミュレーションを実施しなければエラーチェックを経ずに作業に入ることになるため、ミスがあっても予防できません。そのため、シミュレーションはNCプログラムの経験が少ない方、作業工程に不安がある方にとって大切な手順となります。
シミュレーション用のソフトウェアには、プログラムのエラーチェック機能が搭載されているものもあります。プログラムを1行ごとにチェックし、誤動作の可能性がある部分を見直せる機能です。
実際の作業では、シミュレーションを行ったあとにサンプルも作成します。本番でミスがないように、サンプルを作って最終的な仕上がりを確認します。
NCプログラムをテスト加工できる3Dソフト上で、プログラムを入力します。入力された数字をソフトが読み取り、実機を模した3D画像が入力内容にしたがって作業を行います。
加工結果は視覚的に確認できるので、イメージと異なる箇所があれば数値を替えて再度テストを行います。
倍速表示機能が搭載されているソフトウェアでは加工結果をすばやく確認でき、色分け機能でわかりやすく作業箇所を塗り分けられるソフトウェアもあります。
ソフトウェアごとに画面の見え方や機能などが異なるため、使用前に正しい使い方を確認しましょう。CAD図形を下図として読み込む場合も、正しく読み取り操作を行ってください。
数値の入力場所、訂正方法など正しい手順で入力を行いましょう。図面にしたがって数値を入力しますが、修正が入る部分は随時数値を替えて入力します。
NCルータは正しくプログラムを行って操作を行う必要があります。少しでも作業に不安がある場合は、シミュレーションを行ってエラーチェックや修正を行い、サンプルの作成も実施する必要があります。
当サイトでは、NCルータに関する基礎的な情報を詳しく紹介しています。NCルータを使ってできること、マシンの種類や導入事例、費用の相場などについてまとめていますので、NCルータと他のマシンを比較したい方や、基礎知識をチェックしたい方は以下のページを参考にしてください。
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