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NCルータの中には「集塵機能」を搭載したものがあります。切削するときに空気中に舞い上がるホコリやゴミ、チリを、人が吸い込んでしまわないようにするための機能です。ここではNCルータにおける集塵機能の必要性と、実際の製品事例をご紹介します。
集塵機とは「空気中に舞うホコリやチリを吸い込む機械」のことです。掃除機は床に落ちているものを吸い取りますが、集塵機は空気の中に漂うものを人が吸い込んでしまわないようにすることを目的としています。
空気中にはホコリ、チリ、粉塵などの粒子が漂っています。それらの粒子が漂う空気を一気に吸い込んで、空気から粒子を分離するのが集塵機です。
粒子は床に落ちているゴミとは違い、広範囲に存在している可能性があります。そのため空気ごと吸い込み、新たな空気と入れ替える仕組みとなっています。
NCルータには集塵機能が必要だと言われていますが、その理由は切削粉塵が多く出るためです。加工時間が長くなればなるほど多くの粉塵が発生します。また粉塵だけでなく、切削した際のゴミは床に散らばったり、機械の溝に溜まったりすることも。機械に溜まると加工がうまくいかず、製品の品質低下にもつながります。
切削する際に常に粉塵を発生させていれば、周囲にいる従業員は気づかぬうちに吸い込んでしまっているでしょう。呼吸器官に悪影響を及ぼさないとも限りません。そのためNCルータでは集塵機能を使って、できる限り粉塵が舞い上がらないように予防する必要があります。
このNCルータは独自の集塵機構を備えており、切削粉塵の回収能力が高いことが特徴です。また振動対策も施されており、従業員の健康維持と作業の快適性の両立を目指します。
※参照元:SHODA( https://www.shoda.com/product/allround/nc2001/)
集塵機能に長けたNCルータで、防塵カバーと防塵ベルトカバーを標準的に装備しています。前面にカーテンがついているうえに後方には集塵ダクトが備わっている構造。またY軸の駆動部も密閉されており、切削粉塵の舞い上がりをできる限り抑える構造です。集塵機能を充実させたことにより、メンテナンス性も高まりました。
※参照元:SHODA(https://www.shoda.com/product/standard-nc-router/nc7100u/)
テーブルサイズは大きいものの、集塵機能が搭載されたNCルータであり、粉塵の舞い上がりを防げます。また新素材であるCFRPに対応していることも強みです。
※参照元:平安コーポレーション(https://www.heiancorp.com/product-resin-er-131mc-2513p.html)
NCルータを使っていると切削粉塵が多く発生し、作業者の健康を害する可能性があるだけでなく、加工機の精度をも低下させます。集塵機能が搭載されたNCルータであればその不安がなくなり、より快適な作業環境となることでしょう。
しかしもしこれからNCルータを導入するなら、集塵機能以外のことへの知識も深めておきたいものです。当サイトではNCルータについてのさまざまな知識をご紹介しています。NCルータへの理解を深めたいなら、ぜひご覧になってください。
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