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NCルータは数値制御によって作動するルータ・マシンです。NCルータの設定では、座標軸や回転速度などの条件がプログラムされます。ここでは、NCルータのプログラムの特徴や作成方法について解説します。
NCルータの「プログラム」とは、各種数値をコンピュータ側で制御するために組まれるプログラムのことです。
プログラミングが可能なシステムを搭載したマシンに限られますがが、数値制御をかけることで操作に必要だった加工の手間が自動化され、コンピュータが一括して管理を行うことになります。
プログラムを行うことで、今まで手動で行っていたワーク加工が自動化され、省人化や業務効率化に繋がります。自動化された工程は人の手を加える必要がなくなり、スタッフは別の業務に着手ができるようになります。
手動で行う加工は個人差や微細な寸法の差が出てしまいますが、機械化することで手元の狂いを心配することなくすべて同じ条件を適用できます。ワーク加工における生産性の向上にも役立つでしょう。
加工業務を全自動化する場合、プログラムを組むところからスタートしなければなりません。専門的な知識をもつスタッフがプログラムを担当するため、オペレーターを育成または雇用する必要があります。
ワークの選定や位置決めはスタッフが行わなければならないため、プログラムを行うことで新たに人手が必要な工程が発生するといったデメリットもあります。
NCプログラムにおいては、工具を動かす位置を座標によって決定します。基準となる位置もワークを置いて手動で調整します。
ワークの中央(原点)を0.0として、左右方向はX軸・前後方向はY軸・上下方向はZ軸でそれぞれ数値を指定して加工の方向(数値)をメモし、プログラムの際に数値を入力します。
工作機械では、主軸の回転によって切削を行います。そのため、1分間あたりの主軸の回転数を指令します。
「S1000」などと数値を入力すると、主軸は1分間に1000回回転しながら作業を行います。
送り速度(テーブル送り)は、切削工具を移動させるための速度です。移動の方向・回転数を決めたあとは、工具の移動スピードもワークなどにあわせて指定しなければなりません。
1刃あたりまたは1分間あたりに何ミリ進むかを指定し、表記方法はmm/toothやmm/revなどいくつかの種類が使われています。
使用する工具を設定します。ドリルなどの直径を数値として入力します。
ワーク(加工物)の寸法をXYZのそれぞれの長さだけ入力します。
NCルータは硬材や木材など、さまざまな材料に対応しています。旋削加工、穴あけ、ねじ立てといったさまざまな加工が行えるため、省人化と業務効率化に役立てられています。
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